映画「青くて痛くて脆い」の見どころ【ネタバレなし】と感想【ネタバレあり】

映画レビュー
映画『青くて痛くて脆い』公式サイト

見どころ

独自評価 ★★★★☆(4.1)
傷つきたくないし傷つけることもないからと、なるべく人とは関わらないように大学生活を送っている目立ちたくない楓と、自分の意思をハッキリ持っていて、誰にでも話かけたりできる明るい秋好が仲良くなり、2人で秘密結社モアイというサークルを立ち上げ世界を今よりよくしたい!なりたい自分になる!と目標を掲げ、ボランティア活動など細々と活動していく。しかし3年後、サークルモアイは初期の頃とはガラリと変わり人数も目的も違うものに変わって乗っ取られたような全くの別物に。
 立ち上げメンバーの楓は今のモアイを潰そうと友人前川を味方につけ作戦をたてる。楓は前川に「モアイを立ち上げたのは僕ともう1人の友人。だけど、モアイのせいでその友人は死んだんだ。」と告げる。秋好を死なせたモアイへの復讐を展開していくストーリー。と、思いきや…実は!!の展開。頭をまっさらにして見ていれば見ているほどまさかの展開を面白く感じられるのでフラットな気持ちで見て欲しい。
 子供に見せられないようなシーンはないので家族でも見れる。学生の話だけど、大人の私も面白かった。やられた。

感想

 世界平和を願う秋好。ちょっと学校では浮いてる存在だけど、いつも1人で過ごしている楓に積極的に話しかけ友達になる。私はこの2人はこれから恋に発展していくんだろうなーと思ったんだけど、秋好はモアイに入ってきた脇坂と付き合うことになってしまった。
 3年後、就職の内定も決まった楓は満を持して変わり果てたモアイへ秋好の復讐を果たすと意気込む。その時の楓の表情は3年前の大人しい楓とは全く違っていた。この変化の出し方が吉沢亮の上手いところ。
 この3年で何があったのよ?モアイはなんでこんなサークルに変わってしまったのよ?秋好が死んだってどうして?なんかポンちゃんが怪しい動きしよるよなぁとか、脇坂さんに秋好がすたぼろに遊ばれて捨てられたのか?秋好に一体何があったんだろう…。楓の復讐を見届けよう、どんな復讐するんだろう、と鑑賞していたところ。。
 はーーー?ちょっと何?どおいうこと⁈
生きとるやん!秋好!今もモアイの代表て!
え?双子とか?いやいや違うやっぱ秋好やん!って、動揺してしまった〜。私は完全に楓のこと信じてたから。
 楓の中で、ビジョンが変わってしまった秋好は、自分が心開いた秋好とは違う人、あの頃の秋好はもう死んだんだっていうことだったのね。
 細々とやってた頃のモアイは確かに楽しそうだし、世界を今より良くするためにちいさいことからでも一つ一つ変えていくっていう理念は素晴らしいと思ったけど、飲み会サークル就活サークルみたいに変わってしまった現在の意識高い系のモアイみたいなサークル、私も嫌い〜苦手。
なんで秋好が代表でありながらモアイをこんなサークルに変わってしまったんだろう。
脇坂が入ってきてサークルの方向性が変わったのか、人が増えすぎて理念が違う人が暴走していてああなっていったのか
 でも、秋好自体の思想や理念は変わってなかったというのは、楓と言い合うシーンで「叶えたいものに辿り着くには手段と方法が必要」って言うセリフで分かった。秋好はほんとは何も変わってなかったのかも。変わったのは秋好の周りの人間と、楓の秋好を見る目だったのだろう。
そのきっかけとタイミングは脇坂と付き合い出した時だと思う。
ちょっと裏切られたような気持ちにはなるよなーって、楓の気持ちは私は分かる。
秋好にとってはあんなに仲良くするってことは当たり前なのかもしれないけど、楓にとっては閉ざした心にグイグイ入ってこられた結果心開いた訳だから。
 私も楓の気持ち分かるから、秋好に、もしかして私のこと好きだった?気持ち悪い!最低!と楓が言われた時は、ちょっとグサッときてしまった。あ…そうなんだ、気持ち悪いんだ…って。
私自身、キャラ的にどちらかというと楓の方だし。
 モアイを潰すやり方、不正は悪いことだけどネットで拡散っていう方法はちょっと陰湿だったな。
モアイ幹部の、個人情報を企業に流すっていう行為がいかにも頭がいい子が考える悪事。
それでモアイは解散となったけど、秋好もこんなモアイは自分が思っていたモアイではないだろうし、結果良かったんじゃないかと思う。組織が大きくなりすぎると収拾がつかなくなるものだし。
 最後、楓が「傷つきたくないけど、ちゃんと傷つけ!」と自分に言い聞かせて秋好に目の前に立つ。そこで終わった。勇気出せて良かった!
あれは、告白すると私は解釈したけど、どうなのだろう。
 最初から楓の視点でずっと見たから、秋好が脇坂と付き合いだして昔と変わってしまって、モアイも変なサークルに変わってしまって、こんなモアイ潰してやるーっていう楓の気持ちになって鑑賞したけど、秋好の視点で見たら、楓のことを勝手に自分から抜けていって、挙句モアイを潰すためにモアイの不正をネットで拡散したりして、嫉妬でやったのか?って楓のことを気持ち悪い!最低!って思うのかな…と、秋好の視点で作ったこの映画を見てみたいと思った。
 誰もが誰かを間に合わに使って生きているって脇坂が言ったけど、確かにそれある、ほんとそうだなと思った。自分にも思い当たる節はある。。でも、そんなもんだし、それが悪というわけでもない。
 秋好がやっていた、横断歩道の白線だけ踏むと願いが叶うってやつ、若かったらこの映画みてすぐやってるな。
 久々にまさかの展開にビックリさせられた映画で良かった!面白かった!おすすめしたい。

コメント

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