映画「そして、バトンは渡された」見どころ〈ネタバレなし〉感想〈ネタバレ〉

映画レビュー
映画「そして、バトンは渡された」公式サイト

見どころ

独自評価 ★★★★☆(4.2)

あらすじと見どころ
ベストセラー小説の映画化。
4度苗字が変わった優子、現在は3人目の父森宮さん(田中圭)と二人暮らし。
血の繋がりのない森宮と優子だが森宮は優子のことを大切に育てている。
そしてもう1人の登場人物、梨花(石原さとみ)は自由奔放な女性で結婚相手の連れ子のみーたんを溺愛している。
梨花はみーたんの父(大森南朋)と離婚することになるが、血のつながりのないみーたんのことはそのまま引き取りシングルマザーとして育てていく。
生活は苦しいものの仲良く暮らしていた2人だったが、みーたんにピアノを習わせたいと思いたった梨花はそのために再婚を決意する。
2度目の結婚相手となった泉ヶ原さん(市村正親)と3人で優雅で不自由のない暮らしをしていたある日、みーたんの前から梨花は突然姿を消してしまう…
優子の物語と梨花の物語が同時に進行していく中、それらがつながったとき、物語の伏線が回収され、感動へとつながる。
全世代に見て欲しい映画。温かいうえにストーリーの展開もうまくできていて面白い。

感想

人の善がたくさん詰まった作品で心が浄化される。
境遇環境だけ見れば優子は可哀想かもしれない。けど、優子をみんなが大切にしていて、そこに血の繋がりとかは関係なくて、梨花さんも3人の父親たちも優子のためにみんなが動いていく。なんだろうか、この持って生まれたものなのか、誰かが守りたくなる存在。そしてそんな優子と出会うことで皆んなも自分の存在意義を見出せる。
梨花さんがとにかく魅力的で見た目はちょっと派手だけど子育てを懸命にやっている。映画でも現実でもこの流れから虐待へと話が進みがちだけど、この映画は正反対。みーたんに優しく愛情深い。泉ヶ原さんの家にみーたんを一時期置いていってしまうけど、それもちゃんと理由があって、いつも梨花さんなりに最大の愛情をみーたんにかけている。
また、みーたんも、梨花さんが再婚するたびにすぐ新しいパパに順応できる。梨花さんを信頼しているからこそなのだと思う。これがみーたんの愛される理由なのかも。
ストーリー展開も面白い。みーたんと優子が別なのか同じなのか、梨花さんが現代の話なのか過去なのかも初めの方はわからない。でもきっとみーたんが優子で梨花とみーたんのシーンは過去の話しなんだろうなぁと思いながら見ていたものの、確証はなかった。
思った通りの展開だったけど、みーたん=優子の継なげかたがスムーズで過去と現在での伏線の回収も無理なく分かりやすい。
そして、すごすぎて感心したのがピアノのシーン。早瀬くんが教室でピアノを弾くシーンにはびっくりして鳥肌が立った。ピアノの音がとにかくダイナミックで心にドーンと入ってきた。あのピアノを聞いた優子も心を奪われたようにぼーっとしていたが、私も優子と同じ気持ちになった。アンパンマンの曲を弾くシーンも力強くて繊細で、カッコよかった。あのシーンは是非スクリーンで見てほしい。
現在のシーンでところどころにリカさんの存在を思わせるようなところがあるが、髪の毛を隠しているように見えたので、もしかしたらと思ったが、もしかしていた。
リカさんもすごいけど、泉ヶ原さんもすごくて、森宮さんもすごい。この3人は優子とは一切血縁関係はない。それなのにこんなに愛を注ぐ姿に心が温まった。
この映画は内容も良いし、キャストも良いし、大人も子供も見て共感するところもあるし、タイトルと映画の内容が腑に落ちる感じが見終わった後清々しいし、誰にでもおすすめしたくなる映画。
もう一度見て、もっと泣く、と銘打っているが、私は、もう一度見たら最初っから泣く。

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