映画「前科者」見どころ〈ネタバレなし〉と感想〈ネタバレ〉

映画レビュー
映画「前科者」公式サイト

見どころ

独自評価 ★★★★☆(4.1)

あらすじと見どころ
WOWOWでドラマ化され、映画化へ。
ドラマでは前科者たちを更生へ導きたいという想いでコンビニでアルバイトをしながらも日々保護司として前科者の心に寄り添っていこうと懸命な新米保護司阿川佳代(有村架純)の物語が描かれていたが、今回映画では、その後の佳代さんが担当する前科者の1人、工藤誠(森田剛)の物語になっている。工藤は順調に更生していくかのように見えていたが、連続殺人事件が起こり、その容疑者として工藤が警察にマークされる。
そして、なぜ佳代さんが保護司になったのかという理由もこの映画で明らかになる。
工藤を演じる森田剛の芝居やたたずまいが見事。そして佳代さんの真っ直ぐな真面目っぷりを演じる有村架純もぴったりはまっている。
PG12なので子供にはちょっと不向きな場面も少しあるけど、内容、キャスト陣がとても安定している映画なので大人の人にはおすすめしたい。

感想

WOWOWのドラマがあり、その続編映画版。
私はこのドラマを見ていたから何の問題もなくすんなり入れたけど、映画から見る人にはどうだろう。佳代さんの保護司としての活動に理解のあるコンビニ店長については説明はいらないと思うけど、みどりさんについてはもう少しエピソードがあった方が入りやすかったんじゃないかと思った。
でもこの映画の中心は元殺人犯で仮出所中の工藤(森田剛)と佳代さんの過去だからまあそこがわからなくても見れるけど。
保護司の仕事って、報酬がない。なのにやるって、余程何か信念があって人間ができた人じゃないとできない仕事だと思う。
佳代さんは助けられた命を保護司の仕事をすることで、加害者をなくしていこうとしている…若いのに、尊敬する。私には絶対にできない。犯罪者がまた犯罪を犯さないようにすることが治安に繋がると頭では分かっているけど…
今回も登場人物、元殺人犯の工藤の生い立ち、工藤の弟の生い立ちを知ってかわいそうで涙も出るけど、実際寄り添えるかというと、やっぱり殺人犯だから怖いと思ってしまうし信じきれるか自信もない。
素晴らしき世界という映画を見てからもずっと考えるけど、加害者がいて被害者がいて、被害者から加害者になったり、加害者がまた加害者になったり、とか、負の連鎖をばっさりどこかで断ち切らないといけないとは思う。
その為に犯罪者の社会復帰と更生は絶対必要なことだというのは間違いないけど。被害者や被害者家族からしたら許せないものは許せないんだよなー。普通に生活してるところ見たら腹立つよなー。と思う。考え出しても解決しないテーマ。
この映画、森田剛の演技が素晴らしかった。こっちの心をぐっと持っていく。今回はめっちゃ同情した。この工藤という人の重い人生を知ってこっちも重く苦しくなる。
異常犯罪者やらせたら本当に異常犯罪者に見えるし、不幸な人演じるのうますぎる。
次は大金持ちとか、善人役を見てみたい。
同じ被害者家族でも、負の連鎖を断ち切れず復讐する工藤の弟みつると犯罪者を許さないと警官になった滝本、真逆をいってる。
環境…なのかな、やっぱり。
佳代さんと滝本、再会して一瞬なんか火がついたけど、すぐ鎮火…のシーン。そこらへんや、殺害シーンがちょっと子供向けではないからPG12。
大人向けの映画。
できれば、ドラマも見てから、この映画見たほうが断然面白いと思う。
佳代さんにも素敵な恋人ができるといいな。

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