映画「花束みたいな恋をした」の見どころ【ネタバレなし】と感想【ネタバレあり】

映画レビュー
映画「花束みたいな恋をした」公式サイト

見どころ

独自評価 ★★★★☆(4.0)

あらすじと見どころ
大学生の麦(菅田将暉)と絹(有村架純)は、終電を逃してしまうことから出会う。
話せば話すほど、趣味や好きなことが丸かぶりな2人。そして気が合う友達から恋人へと関係が変わっていく。
大学生を卒業した2人はフリーターとなり、同棲を始める。
イラストレーターを志す麦はなかなか収入は思うように得られず、絹との同性生活を維持する為に、就職して営業マンとなる。
社会人になり、学生の頃とはお互いに違う世界があり、考え方があり、価値観が変わってきて2人の生活はすれ違い始める。
普通のカップルが大学生から社会人へと成長して気持ちも変化していく、男女のよくあるありがちな話。でも、そのありがちな中にあるありがちな出来事を映画にしても面白くなるもんだな〜というのがこの映画。
年頃の女の子や男の子が好きそうな話だけど、もう揺らぎ期のおばちゃんでも面白かった。分かるわ〜、分かるわ〜、と何度も心の中でつぶやいた。
子供は見ても楽しめないかも。イチャイチャシーンもあるし、心の微妙な移り変わりとかは難しいと思う。中高生なら分かるだろう。
菅田将暉と有村架純がお似合い。美男美女で本来なら決して普通にそこら辺にいる人ではないけど、普通っぽい人を普通っぽく演じていたから普通にその辺にいそうな2人に見えた。
後味も悪くない映画。

感想

普通のどこにでもありそうな男女のラブストーリーなんだけど、その普通さに色々味をつけた物語が共感できてとても面白かった。
大学生同士の付き合いから同棲をスタートさせるも、お互い社会人になってそれぞれの世界ができて、価値観やものの見方が変わってきて、だんだんすれ違っていく様子がわかりやすく描かれていた。
結婚は責任をともなうことだからの自分の理想よりもお金をちゃんと稼ぐこと、絹との生活を維持していくことを第一に考える麦の気持ちも分かる、その通りだと思う。
でも絹としては、自分らしくないような仕事よりも楽しく過ごしていたいし、理想のハードルを下げたくないという気持ちも分かる。それができたら一番幸せだろうし、妥協したくないというのも分かる。
けど、大人になっていくにつれ変わっていくのは仕方がないことだし、そもそもの趣味や性格や根本的な価値観は相性がピッタリの2人なのだから、この社会人になっての誰もが経ていく変化を乗り越えて、結婚して家族になったらうまく行ったんじゃないかと思う。濃い5年間を過ごしたし、別れるのは勿体なかったなー。
映画の序盤は2人の色んなことが一緒で付き合おうというタイミングも合っていて、恋愛真っ只中の楽しそうな2人も良かったし、終盤で別れようと考えるタイミングや、別れると決まってからも仲良く終幕していく感じも、お似合いの2人だった。
そして映画の中のセリフで面白かったのは、麦の好きな言葉、「バールのようなもの」っていうところ。あの言葉は確かに気になるし謎。分かる分かる。あと、ジャンケンのグーがパーに負けるという点や、お揃いのタトゥーを入れたカップルは別れるときどうするのよっていう点も私もいつも思っていることだったから、うんうんとうなずきたくなる場面だった。
私も麦と気が合うかもと思った。
主演の2人の演技も、学生〜社会人への変化していく様子が自然体で良かった。
2人が別れてから、お互い新しい彼氏彼女とカフェで偶然再会したけど、なんだかんだ、お互いがやっぱり気になって、あの後よりを戻してたらいいな。麦と絹は、お似合いだから結婚してほしい。猫もいることだし。
物語としてすごい驚きの展開があるわけでもないし、派手な話ではなかったけど、見て共感しながら、若い人はリアルに感じられるだろうし、私のような中年層でも、懐かしみながら楽しめた映画だった。

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